July 09, 2010

「あんをほんげれ」

先日、奇特な方が私に本を貸してくださいました。
「2冊持ってるから…」ええっ!?同じものを…??よっぽどお好きなのね。この本が。
このごろ長時間電車に乗らないから、なかなかまとまった時間が取れなくて根詰めて読書しなくなって久しいものですから、良い機会とばかりにぽつぽつ読み始めました。
「牛への道」宮沢章夫著 新潮文庫。

私が住んでいるのは東京の小さい街なのですが、妙な人が多いような気がします。ただ、この街に引っ越して間もないような方は変った服を着てたり、ちょんまげを結ってたり、いかにもアーティスト風な妙な見てくれの人をそのまま「妙な人」と思いがちですが、実はわが町の「真に妙な人たち」はそんなに簡単に正体を現したりしないのです。派手にアピールする濃い人種の陰になり日向になり大木にまとわりつく変型菌のようにじわじわとその影響範囲を広げているのです。

平たく言えば地元のおばちゃんおじちゃんおばあちゃんおじいちゃんがこの「変型菌タイプの変人」にあたります。
変型菌タイプの方々と楽しむすっ飛んだ会話が私は大好き。
で、この「牛への道」。あとからじわりと効いてくるところがわが町の変型菌な方々と根っこが同じかなと。


Comments
No comments yet
:

:

Trackbacks
DISALLOWED (TrackBack)